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エクステリアに使える床材まとめ|用途別おすすめ屋外床材10選
エクステリアを美しく、機能的に仕上げる上で欠かせないのが「床材選び」です。
お庭やアプローチ、駐車場、テラスなど、屋外空間の印象は床材によって大きく変わります。
今回は、プロが選ぶエクステリアにおすすめの屋外床材10種類を、用途や特徴とともにご紹介します。
見た目の美しさはもちろん、滑りにくさやメンテナンス性、費用感なども踏まえて、最適な床材を選びましょう。
目次
1.砂利

砂利は最も手軽に施工できる床材のひとつで、コストが安くナチュラルな印象を与えます。
水はけも良く、雑草防止の下地シートと組み合わせれば、メンテナンスも比較的楽です。
歩くと音が鳴るため、不審者の侵入を音で知らせてくれ、防犯対策としての効果もあります。
砂利の大きや色も多種多様性で、粒のサイズが小さいと野良猫が来てしまったり、歩きにくくなってしまうため、注意が必要です。また、天然の石なので色も白、黒、ベージュ、茶とバリエーションが多く、白すぎると照り返しでまぶしかったり暗すぎると家の印象が暗くなったりもします。
2.土間コンクリート

土間コンクリートは、砂利敷に比べると価格はやや高めですが、デザイン性・メンテナンス性のバランスが良く、人気が高い選択肢です。駐車場・アプローチ・テラスなど、幅広い用途で使えます。
仕上げの方法は金ゴテ仕上げ、洗い出し仕上げ、刷毛仕上げがあります。
広い面積の場合、割れ、ひび防止のため目地を入れて区切る必要がありますが、目地材に天然石や人工芝でナチュラルなテイストを入れたり、デザイン性の高い斜めやカーブの目地を作ることで単調にならず個性を出すことができます。
3.樹脂舗装材

樹脂舗装材は、砂利や骨材を樹脂で固めた透水性のある床材です。水たまりができにくく、滑りにくいため、雨の日でも安心して歩けるのが特徴。
近年はカラーバリエーションも豊富で、デザイン性も高いことから、玄関まわりやアプローチなどに多く使われています。介護リフォームなど、バリアフリー対策としても注目される床材です。
強度上、駐車場向きではないがアプローチや庭など人が歩く道を作るには良いアイテムです。
カーブのかかった道を作ったり、曲線デザインに向いています。
粒状の舗装材のため崩れてくることがあり補修保護材で早めの修理をする必要があります。
4.タイル

タイルは美しさ・清掃性・耐久性に優れた床材です。表面が滑りにくい「ノンスリップ加工」のタイルを選べば、雨の日も安心です。
高級感があり、門柱付近などの目立たせたい場所には最適です。
玄関ポーチやテラスなど、屋外でも特に目立つ空間に使うと効果的。ただし凍結に弱い種類もあるため、地域に合わせて材質を選ぶことが重要です。
屋外の床面は雨水などで必ず汚れますが、汚れてもお掃除がしやすく綺麗が長持ちするのが最大のメリットです。
形状の種類が多く、最近は六角形のヘキサゴンタイルや木目のタイルなど個性的なものが出てきてます。
5.コンクリート平板、インターロッキング

コンクリート製の平板やインターロッキングは、駐車場やアプローチに最適な床材。耐荷重があるため車が乗っても安心で、細長いボーダータイプや正方形、長方形など形状のバリエーションやカラーバリエーションも豊富です。
加えて、メンテナンスも簡単で、雑草が生えにくく雨でも滑りにくいといったメリットがあります。デメリットとしては、タイルに比べるとやはりコンクリートを着色したものになるので、経年による褪色や黒ずみ汚れが発生します。
土間コンクリートと組み合わせることで、差し色効果がありデザイン性を高めてくれます
6.天然石

御影石・大理石・砂岩などの天然石は、他にはない模様と質感が魅力の高級床材です。耐久性にも優れ、重厚感のあるアプローチや門まわりに最適だといえます。
ただし、材料費の面からも費用が高くなりがちで、滑りやすさにも注意する必要があります。
職人が石を1枚1枚手作業で並べていくのでコストはかかりますが、欧風のデザインには欠かせないアイテムです。
イエローやブラウンは南欧デザイン、ホワイトやグリーンは北欧デザイン、グレーやブラックは和風デザインにとお好みのテイストに合わせた色選びも楽しめます。
プロのアドバイスを受けて選ぶと安心でしょう。
7.レンガ

レンガは、赤や茶色などの暖色系カラーが魅力的な床材。歩道や花壇まわりなどに使うことで、欧風であたたかみのある雰囲気を演出できます。
施工の自由度が高く、曲線やパターンを活かしたデザインも可能。耐久性も高めですが、やや滑りやすいことがあるため、通路に使う際は注意が必要です。
また、壁面レンガ装飾と組み合わせることで、統一感が出せる効果がありアンティークな印象やテーマパークのようなメルヘンな空間作りには欠かせないアイテムです。
8.枕木材

古くは線路に使われていた「枕木」。木の温もりと重厚感が特徴的な床材で、ガーデンアプローチや階段、植栽まわりにおすすめです。
現在は腐りにくい擬木(人工の枕木)も多く流通しており、耐久性・安全性も向上しています。そのため、手軽にナチュラルな雰囲気を出したい方にぴったりです。
コンクリート製の枕木材は腐りにくく、丈夫となるのでカントリー風のデザイン作りには最適です。
9.人工芝

人工芝は、天然芝の見た目を再現しつつ、メンテナンスがほとんど不要な人気素材です。クッション性があるため、小さなお子様やペットにも安心。
耐候性に優れた高品質の人工芝を選べば、長期間美しさを保つことも可能です。庭・ベランダ・遊び場など、幅広いシーンで活用できます。
気をつけるポイントとしては、熱に弱い素材なのでBBQや花火をやる場所は避ける必要があります。
10.天然芝

天然の芝生は一年を通して表情が変わり、春は新緑の芝が芽吹き、冬には枯れて緑が入れ替る様子は季節が感じられます。季節の変化とともに表情が変わる、自然派に人気の床材です。お子様やペットの遊び場としても最適で、素足でも気持ちよく過ごせます。
ただし、定期的な芝刈りや水やり、雑草対策などの管理が必要になるため、手間をかけられる方向けです。
TM-9という成長速度が遅い品種改良された天然芝もあります。
一部の地域では広い面積を緑化することで、補助金の対象となる場合もあります。
床材を選ぶ前に知っておきたいチェックポイント

エクステリアに使う床材は、種類の豊富さゆえに「どれを選べばいいかわからない」という方も少なくありません。以下の5つのチェックポイントを意識すると、自分に合った床材を見つけやすくなります。
使用目的を明確にする
まずは「どこに使う床材なのか」を明確にしましょう。
たとえば車が乗る駐車スペースであれば、耐荷重に優れたコンクリート系やインターロッキングがおすすめ。
一方、リビングとつながるテラスであれば、デザイン性や肌触りを重視したタイルや人工芝が人気です。
メンテナンスの頻度を考える
天然芝や樹脂舗装材は美しい反面、定期的なメンテナンスが必要です。
時間や手間をかけられない方には、人工芝、コンクリート系の床材が向いています。
滑りにくさ・安全性を重視する
小さなお子様や高齢者がいるご家庭では、滑りにくさや段差の少なさが重要なポイント。
ノンスリップ加工のタイルや、透水性のある樹脂舗装材など、安全面に配慮された素材を選びましょう。
見た目の雰囲気との相性をチェック
建物の外観や庭全体のデザインと調和する床材を選ぶことも大切です。
ナチュラルテイストなら天然素材や枕木、人工芝、モダンスタイルならコンクリートやタイルがマッチしやすい傾向にあります。
施工費・ランニングコストを把握する
初期費用とメンテナンス費用のバランスも考えましょう。
初期投資が高い床材もあれば、メンテナンス費用としてランニングコストが高くなる床材もあります。長期的なコストパフォーマンスを視野に入れましょう。
長い視野で費用を把握し、納得したうえで選ぶことが後悔を防ぐコツです。
まとめ
ひとくちに「床材」といっても、素材ごとに見た目・機能・価格・メンテナンス性など大きく異なります。
エクステリアの床材を選ぶ際は、以下のポイントを整理するのがおすすめです。
- ・どんな場所に使うのか
- ・デザインや雰囲気はどうしたいか
- ・メンテナンスにどれくらい手間をかけられるか
- ・予算の上限はどれくらいか
もし迷ったら、外構・エクステリアのプロに相談することで、使い勝手も見た目も満足できる空間が実現できます。
「見た目がおしゃれなだけ」でも、「耐久性があるだけ」でもない、暮らしに寄り添った床材選びをぜひ取り入れてみてください。

