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防犯にフォーカスしたエクステリア
空き巣や不審者の侵入、いたずら被害など、住宅周りの防犯対策に不安を抱える方は少なくありません。
特に、戸建て住宅では外からの視線が少なくなる分占有面積が広くなり敷地内に死角が多く、防犯性の高いエクステリア設計がとても重要です
この記事では、家族の安全を守るための「防犯にフォーカスしたエクステリア」という考え方と、具体的なアイテム、工夫をご紹介します。
目次
カメラ付きインターホン

防犯対策の第一歩として注目されているのが、カメラ付きインターホンの設置です。
玄関先に訪れた相手の顔や服装を映像で確認できるため、来訪日時、頻度が分かり「誰が来たのか」視覚的に判断できる安心感があります。
とくに以下のようなメリットがあります:
- ・不審者や訪問販売業者への対応を判断しやすい
- ・留守中の来訪者も録画で確認できる機能つき機種もあり
- ・小さなお子様や高齢者でも使いやすい操作性
最近ではスマートフォンと連動して、毎日の留守の時間帯がバレなく、家の中に入られずに通話で対応ができるタイプも増えており、共働き世帯や高齢者世帯にもおすすめです。
センサーライト

防犯において「暗がり」は死角となるため大敵です。夜間に玄関先や駐車場、通用口が暗いと、不審者が身を隠しやすくなります。
そこで役立つのが、センサーライトの設置です。
人や車の動きを感知して自動で点灯するため、以下のような効果が期待できます:
- ・突然の光により、不審者への威嚇効果がある
- ・暗い場所での転倒事故防止など、安全性も向上
- ・普段の帰宅時にも便利で、荷物を持ったままでも安心
門柱や駐車スペース、勝手口付近など、人目が届きにくい場所への設置がおすすめ。
このような場所に配置することで、より防犯性が高まります。
※一部の地域では補助金の対策となっているため、比較的簡単で安価に導入しやすい防犯対策といえます。
門扉・フェンス

門扉やフェンスを設置することで、クローズ外構をつくり上げることも、防犯の観点からは有効です。
具体的には、
- ・不審者の侵入ハードルが高まる
- ・敷地内への無断立ち入りを防げる
- ・プライバシー保護にもつながる
といったメリットがあります。
フェンス選びのポイントとしては、「見通しの良さ」と「適度な高さ」のバランスが大切です。完全に視線を遮るよりも、外からの視線がある程度通る方が抑止力が働くためです。
また、門扉にはオートロックや開閉センサーを組み合わせることで、より安心感のある防犯設計が可能になります。
電子錠・顔認証システム

電子錠や顔認証システムを導入することで、防犯性と利便性を同時に高められます。従来のカギでは、紛失や複製といったリスクが避けられませんでしたが、電子錠であればそうした不安を大幅に減らすことが可能です。
具体的には、
- ・鍵の紛失や盗難を防げる
- ・不審者の侵入を抑止できる
- ・両手がふさがっていてもスムーズに解錠できる
といったメリットがあります。
選び方のポイントは「解錠方法の種類」と「利便性と安全性のバランス」です。暗証番号やICカード式は導入が手軽で、顔認証タイプはさらに防犯性と快適さを高めます。
加えて、オートロックやスマホ連動機能を組み合わせれば、不在時でも安心できる環境が整います。
雨の日や買い物帰りで手がふさがっている時にも便利で、日常生活を快適にしながら防犯性を強化できる点が大きな魅力です。
防犯カメラ

防犯対策として近年一般家庭でも導入が進んでいるのが、防犯カメラです。
カメラの存在は抑止力として非常に効果的で、実際にトラブルが起きた際にも録画映像が証拠になります。
設置の際は次の点に注意しましょう:
- ・カメラの死角ができないように配置
- ・夜間撮影できる赤外線付きタイプを選ぶ
- ・ネットワーク接続型ならスマホからのリアルタイム確認も可能
玄関・勝手口・ガレージ・庭の奥など、人目が届きにくい場所への設置がおすすめです。
また、カメラの存在を周囲にアピールするような配置も有効。「この家は防犯意識が高い」と印象づけられ、侵入リスクを大きく下げる効果が期待できます。
実際にお隣のお宅がつけたから、自分の家にもつけたいとご相談があったこともあります。
※その際は弊社が拠点を置く愛知県一宮市では補助金が活用できました。
宅配ボックス

宅配ボックスを設置することで、不在時でも安心して荷物を受け取れるだけでなく、防犯面でも大きな効果を発揮します。玄関先に荷物が放置される「置き配」は盗難やいたずらのリスクがありますが、宅配ボックスを利用することでそうした不安を解消できます。
具体的には、
- ・配達物の盗難や紛失を防げる
- ・在宅を装う必要がなく、不特定の人が敷地に入られないようにする
- ・受け取り時の対面が不要で安心
といったメリットがあります。
宅配ボックスを選ぶ際のポイントは、「設置場所の広さ」と「施錠方法」です。ダイヤル式や暗証番号式は手軽に使え、電子錠タイプならより高いセキュリティを確保できます。また、住宅のデザインに合わせたカラーやサイズを選ぶことで、見た目もスマートに整います。
近年では、スマホ連動型や再配達防止機能付きなど多機能なタイプも登場しており、利便性と防犯性を両立させる住まいづくりに欠かせないアイテムとなっています。
車庫・カースペース

大切な愛車を守るために欠かせないのが、防犯性に優れた車庫・カースペースです。
車へのいたずらや盗難だけでなく、車庫からの侵入者を防ぐ効果もあり、近年では「家全体の防犯性を高める」目的で導入する方が増えています。
防犯性の高い車庫・カースペースを整えることで、次のような効果が期待できます。
具体的には、
- ・車へのいたずらや盗難を未然に防ぐ
- ・車庫からの侵入者を防ぎ、住まい全体の防犯性を強化する
- ・留守中でも安心して過ごせる環境をつくる
車庫・カースペースの防犯性を高めるには、設備の選び方が重要です。
代表的なエクステリアの種類として、次のような設備があります。
はね上げゲート、カーバリア、車止めポール、シャッターゲート、伸縮門扉 etc..
これらの設備で車や住宅への侵入を防ぎ、防犯性を大幅に向上させることができます。
見落としがちな「勝手口・裏庭」の防犯対策

防犯対策というと、どうしても玄関や表側に目が行きがち。
しかし、侵入犯が狙いやすいのは「勝手口」や「裏庭」といった人目につきにくい場所」です。
特に次のような特徴がある場合は、要注意です。
- ・勝手口が道路や隣家から死角になっている
- ・裏庭が高い塀に囲まれていて見通しが悪い
- ・物置や木があることで、侵入者の隠れ場所がある
このような場所には、センサーライト・防犯カメラの設置を優先的に行うことで、侵入者への心理的ハードルを高めることができます。
また、砂利を敷くことで、歩くと「ジャリジャリ」と音が鳴り、気づかれやすくなるのも有効です。
「表側はしっかり対策しているけど、裏側はノーマークだった…」というケースは非常に多いです。
家全体をぐるっと見直して、「防犯上のすき間」を無くしましょう。
防犯と景観のバランスを取る「デザイン性の工夫」

防犯対策というと、どうしても「防犯重視の見た目」になりがちです。ゴツいフェンスや無骨なカメラなどが候補に上がるのも、やむなしと感じるかもしれません。
しかし、エクステリアは家の第一印象を決める大切な要素。できる限り、美観を損ないたくはありません。
実は、素材や配置にこだわることで、防犯性とデザイン性を両立させられます。
たとえば:
- ・カメラを門柱や外壁と一体化させて目立ちにくくする
- ・アイアン調や木目調のフェンスで景観に調和させる
- ・ライトの色味や明るさを調整し、雰囲気を壊さないよう工夫する
また、植栽(植木や花壇)をうまく使うことで、防犯と視線のコントロールを両立させることも可能です。
たとえば、道路側にはあえて低めの植栽を配置し、家の中から外の様子が見えやすいようにすることで、自然な監視効果を生み出すことができます。
「いかにも防犯対策です」とならないよう、周囲の街並みや家全体のデザインと調和させながら防犯性を高めることが、エクステリアづくりでは重要です。
外構・エクステリアの防犯対策はぜひプロの視点から

防犯対策は自己流でもある程度できますが、本格的な効果を得るには専門的な知識と経験が必要です。
敷地の形状、日当たり、周囲の建物との関係など、プロの視点で設計を行うことで、防犯対策に優れ、見た目にも美しいエクステリアが実現できます。
とくにおすすめなのは、以下のような外構業者やプランナー:
- ・防犯性能の高い建材や製品に詳しい
- ・防犯診断や防犯士の資格を持っている
- ・防犯・プライバシー・景観のバランスを提案できる
また、地域の特性を踏まえたプランニングができる地元の外構会社なら、さらに安心です。
プロに相談することで、防犯対策とデザイン性を両立した外構を実現できます。
まとめ
防犯に配慮したエクステリアは、「住まいの外観を美しく整える」だけではなく、「家族の安全と安心を守る」ために欠かせない要素です。
カメラ付きインターホンやセンサーライト、門扉・フェンス、防犯カメラに加え、電子錠・顔認証システムを導入すれば、従来のカギの紛失や盗難リスクを防ぎながら利便性も高められます。また、宅配ボックスを設置することで、不在時の荷物盗難を防止し、日常生活の安心感も向上します。
これらをうまく組み合わせることで、目立ちすぎず威圧感のないデザインの中にも高い防犯性を実現することができます。
防犯性の向上は、空き巣被害の抑止だけでなく、安心して子どもを外で遊ばせたい方や、高齢のご家族がいるご家庭にも大きなメリットがあります。エクステリアの設計は、単なるデザインではなく「暮らしの安全性を支える大切な設備」です。
新築やリフォームのタイミングで、防犯の観点をしっかりと取り入れてみてはいかがでしょうか。

